2013年11月20日、寺西歯科医院セミナールームにてTerra小屋(勉強会)が開かれた。
今回の発表者は高木先生と三宅先生だった。高木先生は『欠損を放置した歯列不正の改善の為矯正とインプラントをおこなった症例』という演題で発表した。欠損を伴う上顎前突の症例を矯正治療やインプラントを用いて機能回復をはかったものであったが、診断や治療計画が不十分な点がみられた。複雑で難しい症例こそ理想的な治療計画を模索しなければならないと思うのだが、そこまで到達できていないようにみうけられた。今後も精進してより良い治療を目指してほしい。
(初のトリートメントプランニングセッション。面白かった!)
続いて三宅先生の症例を題材に、Terra小屋では初の試みの"トリートメントプランニングセッション"に入った。今回は若手3名、ベテラン3名に分かれてそれぞれが分析を行い治療計画を発表した。なにぶん初めてのことなので若干ぎこちなさがみられたが、寺西先生が座長として仕切ってくれたおかげで無事セッションが進行した個人的には新鮮で非常に面白かった。定期的に行うことで発表の仕方やディスカッションもスムーズにできるのではないだろうか。今後に期待したい。
余談になるが、この寺西歯科医院で勉強会を開くのも今回で最後になった。1月からは移転オープンの寺西歯科医院ニューオフィスでの開催となる。私が現在の医院に初めて訪れたのは1994年の冬であった。勤務医に応募し面接を受けに北海道から日帰りで赤坂まで来たのを今でも鮮明に覚えている。赤坂ツインタワーの立派さと寺西歯科医院のモダンさに圧倒されたものである。あれから19年、様々なことを教わり育てていただいた。まさに私にとっての聖地である。その場所が無くなってしまうのはとても寂しいが、また新しい医院でたくさん学びたいと思う。寺西歯科医院にお疲れ様、ありがとうと言いたい。
さて、今年も残り少なくなってきたが、来月には特別講演会「低侵襲インプラント治療を考える」が控えている。今年最後の講演会で私も発表させていただくことになっている。精一杯努めたい。