2月8日(日)東京国際フォーラムにてスタディーグループ赤坂会第3回例会が開催された。
今回のテーマは「成人矯正を再考する 〜治療期間短縮への挑戦〜」であった。
午前中は殿塚量平先生(とのつか歯科)と 渋澤龍之先生(渋澤矯正歯科)の基調講演であった。「成人矯正を再考する」という演題で講演していただいた。MRIでの顎関節の診査や顎位の補正などお二人ならではの話は大変興味深かった。また、コルチコトミーを積極的に応用した臨床ケースは今後の矯正のスピードアップには是非応用したい内容であった。
午後からは伝法昌広先生(A.I. dental office)の特別講演からスタートした。演題は「Gummy smile correction」であった。できればセファロ分析の修復治療への応用を中心に話してもらいたかったが、一部のケースにとどまり、少々残念であった。今後、別の機会にでも是非、お話をお聞きしたい。
最後は赤坂会の佐藤博宣先生と野寺義典先生による会員発表であった。演題は「包括的に咬合再構成した?級ハイアングルケース」で、かなり長い治療期間を要した症例であった。オープンバイトとガミースマイルを治療したものだが、非常に難易度が高く、なかなかうまくまとめるのが難しい症例であったと感じた。ただ、術前の診断や治療の進め方、手技にもうひとランク上のレベルを要求したい。もう一度、ケースを始めから終りまで見直して今後に繋げてもらいたい。
これで2014年度のスタディーグループ赤坂会の例会が終了した。これをもって野寺先生が会長を退くこととなる。野寺先生、3年間お疲れ様でした。矯正専門医でありながら、赤坂会の会長を立派にやり遂げたことは非常に価値のあることだと思います。大変なことが多かったと思いますが、これが財産となり今後の臨床に役立つことと思います。本当にありがとうございました。