4月17日(水)、寺西歯科医院セミナールームにて今年度第一回目のTerra小屋(勉強会)が開かれた。
今回の発表者は森山広之先生、平野直樹君、小林正直君の3名であった。
森山先生はインプラントによる全顎的な機能回復の症例だった。上顎前突ケースの非常に難しい症例であったが、うまくまとめていて技術の向上が見て取れる治療内容であった。しかし、肝心の診査・診断で至らないところがありファイナルに影響を与えていたと感じた。経験豊富な森山先生だけに少々残念であった。予後も含めて経過を追ってほしい。
(発表中の森山先生)
平野君は前歯部の補綴方法、歯冠形態の与え方に関する発表であった。いろいろ試みるのはいいが、少し空回りしているところもあったように見受けられた。次回も頑張ってもらいたい。
(発表中の平野君)
小林君は「 FULL MOUTH RECONSTRUCTION マテリアルを考える」というタイトルで発表した。インプラント上部構造にハイブリッドレジンで歯冠を製作した症例を提示していた。上顎にジルコニアの咬合面を付与していたため下顎の咬合面をハイブリッドでとうい考え方のようだが、個人的にはあまり賛同できない。あまり複雑な方法をとってもいいことはないような気がする。是非、経過を聞きたいところである。
(発表中の小林君)
平野君と小林君は5月の赤坂会例会でも発表することになっている。頑張ってもらいたい。