4月15日(水)、寺西歯科医院内セミナールームにてTERRA小屋が開催された。
本年度初の症例検討会であった。新入会員も増え30名を超えるメンバーでのスタートとなった。
今回の発表者は吉田雄太先生と吉武秀先生の2名であった。まず、吉田先生は『多数歯欠損に対しOver Dentureにて対応した症例』とういタイトルの発表だった。総義歯に準じた症例は初めてということであったが、寺西先生のセミナーで習ったステップを意識しながら治療を進めているようにみえた。細かい反省点はあるものの、頑張って治療している姿勢がうかがえた。残念ながら、肝心の診査・診断がうまくできていないので、どんどん迷宮にはまっていき、自分でも判断不能に陥っているようにみえた。逆にいうと最初さえうまく乗り越えられれば、いい結果がついてくるとも考えられる。今後もどんどん力を付けてほしい。
(発表中の吉田先生)
吉武先生は『下顎の両側遊離端欠損に対し、Removable Partial Dentureを用いて機能回復を行う予定の症例』というタイトルの発表であった。下顎にパーシャルデンチャーを用いた症例の途中経過であったが、寺西先生のベーシックコースやパーシャルデンチャーコースを受講した経験をもとに実際の臨床に取り入れている姿勢がうかがえた。技術的にも以前より向上していて頼もしくみえた。ただ、症例そのものは非常に難しいケースで、考察が不足している点が多くみられた。今後も継続的に努力し経験をつんでいってもらいたい。
(発表中の吉武先生)
さて、いよいよ2015年度の赤坂会がスタートした。今年も様々なシーンで研鑽をつみ、よりよい臨床を目指していきたい。