先週の水曜日、
スタディーグループ赤坂会のスタッフミーティングがありました。
先日の例会の反省会も兼ねて、5月からはじまる2011年度の打ち合わせを行いました。
ジョイントミーティングも3回ほど予定が組まれているので会員の皆の発表の機会も増えるでしょう。
今年の
スケジュールは近日中に
赤坂会ホームページにアップされると思います。
その話し合いの合間に
大学の後輩の
野寺義典先生から相談がありました。
野寺先生が
日本成人矯正歯科学会で発表する際に私と一緒に治療した症例で行いたいとのことでした。
もちろん快諾いたしました。
(矯正中と矯正後に一部かぶせ物を装着した後の写真)
成人矯正というのは簡単にいうとおとなの患者様の矯正治療ということなんですが、おとなの矯正治療は複雑になることが多く一筋縄ではいかないな〜と個人的には感じています。
決してこどもの矯正治療が簡単だというのではなく、おとなの矯正治療ならではの考慮しなければいけない様々な問題があるのです。
むし歯の治療だけではなく歯周病や顎関節の治療、歯の神経の治療、古いかぶせ物の問題があります。そしてすでに歯を失っている場合はインプラント治療等も考える必要もあります。
(矯正前と矯正後に一部かぶせ物を装着した後の写真)
実際に「だったら矯正治療なんてやらずに全部かぶせ物でやってしまえばいいんじゃない」とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、歯並びや咬み合わせのバランスが整っていないと、やはり長くいい状態で使うことができません。
『急がばまわれ』のことば通り必要な治療を省かないことが肝心です。
そのためには矯正治療に限らず、どんな治療が本当に必要なのかをきちんと調べて診断することが重要になってきます。
様々な専門医が連携してチームを組んで治療することを
インターディシプリナリーアプローチ(Interdisciplinary approach)と呼びますが、成人矯正はまさにインターディシプリナリーアプローチを実践しなければならない治療です。
今では矯正治療を野寺先生が、他の分野を私が担当することで患者様の隅々まで目が行き届くように治療を進めています。
とても大変ですが日々頑張って治療に取り組んでいるので、
成人矯正学会のような場でどのようなディスカッションがされるのかたいへん興味があります。
野寺先生には頑張ってもらいたいです。
私は出席できないので後日、野寺先生から話をきいてみたいと思います。
また機会があればその報告もしたいと思います。